外国為替の仕組みを見ていきましょう。
① 異なる国・地域の通貨を両替する=外国為替
日本では円、アメリカでは米ドル、
欧州連合(EU)ではユーロ、と各国で通貨は異なります。
例えば、海外旅行でパリに出かけるとしましょう。
海外に行く場合、空港や銀行で円をユーロに両替し、
日本に帰国したら持ち帰ったユーロを円に戻します。
このように異なる国や地域の通貨を交換(両替)することを「外国為替取引」
といい、その交換レートは「外国為替市場」で決まります。
② 外国為替市場の1日の取引は350兆円以上
日本企業が、海外の取引で得た現地の通貨を円に交換したり、
海外の高い金利を狙って個人が外貨預金を行ったりと、企業・個人を
問わず世界中の至る所で、さまざまな理由から両替が行われます。
外国為替市場は、月曜日から金曜日まで24時間休みなく動き、
1日の取引高は全世界の市場合計で350兆円以上(2007年)も
あるといわれる、世界最大の金融市場です。
③ 「円高」と「円安」の意味
「円高」とは「円の価値が高くなる」こと、反対に
「円安」とは「円の価値が低くなる」ことを意味します。
「今日の東京外国為替市場、午後5時の終値は1米ドル85円、
昨日に比べて1円の円安です」というニュースを間いて、
「円安なのだから、86円から85円になった」と思ったことはありませんか。
数字が増えたのに安い、あるいは数字が減ったのに高い、
という言い方をするため、混乱してしまう人も多いのです。
そこで、「二つの異なる通貨を交換する」という
外国為替の定義に戻ってみましょう。
昨日まで、1米ドルと交換するには、
84円必要だったのに、今日交換するなら85円。
これは、米ドルに対する円の価値が1円分下がったことになり、
だから「円安になった」というわけです。